読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

スティーヴ・フォーバート(Steve Forbert) 1978-1982

ファーストアルバム以降、3枚目までレコードを買い、その後一時離れ、すっかりCDの時代になってから再び初期のころのCDを買い集めた。ただ、レコードの現物があるとそのものを集め直すのはためらわれ、ベスト盤などに移行。 この4枚はライブ盤を除きと…

高橋久美子「一生のお願い」(筑摩書房 2022)

2018年から2019年にかけて連載していた「一生のお願い」をメインに、著者自身のホームページ掲載のエッセイを編集してまとめた1冊。 著者の作品は、筑摩文庫の「いっぴき」しか読んでいないので何とも言えないが、「いっぴき」よりも読みやすく、文…

畑の中の消火栓

四方を畑に囲まれた道路の端にある消火栓。 何故、こんなところに?と思うと共に、水はどこから?と思い、あたりを見ると「きせんばし」の橋桁に水道管らしき管が抱きかかえられるようにあり、すぐ近くに「水 仕切弁」の蓋があったので、「何故・こんなとこ…

Steve Forbert「Goin' Down To Laurel」

スティーヴ・フォーバートの「ゴーイン・ダウン・トゥ・ローレル」は、ファースト・アルバム「Alive On Arrival アライブ・オン・アライブ」(1978)の1曲目。 このレコードは雑音が気になるくらい聴いた思い出がある。 この曲を初めて聴いたときの衝撃…

木の切り株

木の切り株 この切り株は、町内の某地区会館・公民館敷地内にあるもので、もっとも幅がある箇所は約130センチあります。この会館は昭和40年建設で、昭和57年(1982)9月に地区の開基80周年をお祝いしましたが、その時の写真には写っているので…

塩野米松「ひびけ!さよなら行進曲」(フレーベル館 2003)

「夕陽丘分校シリーズ」4作目で最終巻。 今回は、児童数わずか7人の分校でも子どもたちの毎日は昨日と今日は違い、同じ繰り返しの日などなく、退屈な時間はないということと、子どもたちの日常に新しい子どもたちが入ってくるとどんな日常になっていくのか…

塩野米松「自由研究大作戦」(フレーベル館 2002)

「夕陽丘分校シリーズ3作目。前作2冊では、児童数7人の小さな分校でもサッカーやミュージカルなどを学校ぐるみ、地域ぐるみでできたことを描いていたが、この作品では子どもたち1人ひとりの個性や興味、考え方、努力を取り上げている。 1.2作を通して…

小田嶋隆「東京四次元紀行」(イーストプレス 2022)

著者の最初の小説で遺作となってしまった作品。 ある種の枠にはめ、テーマに沿いながら自分の考えや知識・技をつかって読ませる文を書くという制約を外し、言葉や文で言いづらい記憶を〈街や時間〉を小道具にして断片的な物語のパッチワークにしている。 よ…

フライイング・ブリトー・ブラザーズ「ブリトー・デラックス」(1970)

昔は確か、「フライイング・ブリット・ブラザーズ」と読んでいたグループ。記憶の中では最初のカントリー・ロック・バンド。今では伝説となったグラム・パーソンズがリーダー。このレコードを買った理由は今では思い出せないけれど、ストーンズの「ワイルド…

マイ・シューヴァル ペール・ヴァールー「刑事マルティン・ベック ロセアンナ」(角川文庫 2014)

オリジナルは1965年の発表。昔の単行本では「ロゼアンナ」のタイトルだったと記憶している。 半世紀以上前の作品ながら短期間で読み終えた。素性の分からない女性の遺体の身元を調べるための膨大な時間をかけながら、スウェーデンとアメリカとを互いに顔…

ジャクソン・ブラウンとグレッグ・オールマンの「ソング・フォー・アダム」

「Song For Adam」は、ジャクソン・ブラウンのファースト・アルバム(1972)に収められている曲。短い間だったけれど親しい友だちのアダムが旅先で亡くなったことを知ったジャクソン・ブラウンがアダムとの思い出や当時の心境を綴った作品。アコースティ…

小田嶋隆「小田嶋隆のコラム道」(ミシマ社 2012)

14回にわたる「コラム」をテーマにしたコラム。「コラムとは何か」や「コラムと枠組み」など一見するとコラムの書き方を述べた文と思わせつつ、その実、小田嶋隆というコラムニストがどのように自身のコラムを捉えているかを楽しむ、楽しませてもらう1冊…

塩野米松「ミュージカル部部員募集」(フレーベル館 2001)

「夕陽丘分校シリーズ」の2作目。前回のサッカー部でミュージカル俳優を夢見ていた6年生の友紀がミュージカル部の部員募集のポスターを校内に貼りだしたところから物語が始まります。 前作ではサッカーの試合に村中のおとなが応援に駆けつけましたが、今回…

マイ・シューヴァル ペール・ヴァールー「テロリスト」(角川書店 1979)

マルティン・ベック・シリーズ10作目でラスト。 本筋の物語に入る前にマルティン・ベックが関わった2つの事件が、外国要人暗殺と首相暗殺につながっていく伏線の使い方が絶妙。 暗殺を未然に防ぐための〈こんなこと有り?〉の計画がお見事。40年以上前の…

高橋源一郎「居場所がないのがつらいです」(毎日新聞出版 2022)

著者が毎日新聞の人生相談コーナーで、複数回答者の1人として担当していることを初めて知りました。 悩みごとを相談したいばかりではなく、誰かに話したい、誰かに聞いて欲しい、自分の考えを訴えたいという人もけっこう混ざっているように思いますが、この…

塩野米松「夕陽丘分校の7人」(フレーベル館 1999)

4巻シリーズの1作目。町の中心地から離れた岬にある分校に通う子どもたちと先生たちの物語。 児童は2年生から6年生までの7人で、先生は3人。子どもたちは皆なかよし、それ故、本気で力を競い合うスポーツができないのが先生たちの悩み。子どもたちも野…

ボニーレイットCD聴き返し・DVD観返し

ボニーレイットの最新CDを買い、ついでにコレクションのCD・DVDを聴き直し・観直し。 70年代からの半世紀にわたるキャリアなので、バンドサウンドや歌う曲に変化があるものの、どれも耳にするとボニーレイットそのもの。何といっても魅力的な声、若…

内澤旬子「漂うままに島に着き」(朝日新聞出版 2016)

「カヨと私」につながるエッセイ。乳がんの発症から暮らし方や健康、東京暮らしの違和感を経て最終的に小豆島移住を果たし、2年目を終えたところまでを自分の身辺や島暮らしのあれこれ、移住に関する考え方などをざっくばらんに綴っています。 ヤギのカヨと…

忌野清志郎とモンキーズ

朝方、暑くて寝苦しくて夢を見た。忌野清志郎が対マーズの恰好で「デイドリーム・ビリーバー」と「タイマーズのテーマ」を断片的に歌っていた。どちらも元歌はモンキーズの曲。 「デイドリーム・ビリーバー」はモンキーズの代表曲の一つではあるけれど、今と…

マイ・シューヴァル ペール・ヴァールー「警官殺し」(角川書店 1974)

思い立って読み直し。50年近く前の作品。 当時のスウェーデンの社会情勢、警察組織が嫌われていた存在だったことなどを背景にした警察小説。 相棒と呼ぶべきマルティン・ベックとコルベリという2人の捜査官がコンビを組む最後の作品。仕事に対する誇りや…

内澤旬子「カヨと私」(本の雑誌社 2022)

以前読んだ「内澤旬子の島へんろの記」(光文社)に続く小豆島での作品。 白いヤギのカヨと著者との貴重な時間を過ごしている日々を綴った文。エッセイでもなく記録でもない、物語のような不思議な感覚の作品。 福音館書店発行の雑誌「母の友」に2016年…

まはら三桃「日向丘中学校カウンセラー室 十人十色、1匹?色の文化祭」(アリス館 2022)

シリーズ2作目。1作目で登場した生徒たちがうまい具合に出てきて、相談に来る生徒に寄り添ったり、物語の大事なシーンでものごとの見方を考えさせたり…いい味を出しています。 生徒のちょっとした相談に応えるカウンセラー・綾さん目線の物語として読むと…

福田隆浩「たぶん みんなは 知らないこと」(KADOKAWA 2022)

読んでみてタイトルの良さに気づきます。 〈かなで特別支援学校〉に通う5年生の女の子・すずの成長を切り取って描いた物語。重度の知的障がいがあるすすは話すことができないし、体も自由に動かすことはできません。でも、学校や家庭で家族や教師、友だちに…

レコードのデジタル化作業終わり

4月の下旬から始めたLPレコードのデジタル化(WAV)作業がようやく終わった。ざっと340枚あまり。安いレコードプレーヤーだったためか、途中から不調が目立ち、再生・録音中に止まったり、音が聞こえなくなったり…だましだましでイライラさせられた…