いろいろな理由で外に出て働くことができない人や遠くに住んでいる人たちが、自分の分身ロボットを操作して働く〈オリヒメ〉の紹介と、オリヒメを開発した吉藤オリィさんの生い立ちから開発にいたるまでの経緯や人との関わりを描いた作品。ロボットという機械でありながら、とても人間らしいロボットを開発した吉藤オリィさんの気持ちが込められている文が読み手に伝わってきます。
オリヒメを動かす人たちをパイロットと呼び、パイロットとなって人との関わりを得ながら働いたり、旅をすることで〈孤独〉を解消していくパイロット1人人ひとりの物語も心を打ちます。