読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

なかがわちひろ・作「かりんちゃんと十五人のおひなさま」(偕成社 2009)

〈おひなさま〉に込められる〈いろいろな人たちの気持ち〉がたっぷり描かれている作品…かと。 〈あとがき〉に物語を書き上げるために2年の歳月を要した書いていますが、お話の細部にわたりじっくり時間をかけて書き込んだことがうかがえます。 主人公の女の…

吉藤オリィ「オリヒメ 人と人とをつなぐ分身ロボット」(子どもの未来社 2023)

いろいろな理由で外に出て働くことができない人や遠くに住んでいる人たちが、自分の分身ロボットを操作して働く〈オリヒメ〉の紹介と、オリヒメを開発した吉藤オリィさんの生い立ちから開発にいたるまでの経緯や人との関わりを描いた作品。ロボットという機…

濱野京子・作「シタマチ・レイクセド・ロード」(ポプラ社 2023)

本を読むのが粋な女の子・希和子が小学校からの友人に誘われ、廃部になりそうな文芸部に入るところから物語がスタート。希和子に想いを寄せる後輩の男の子が希和子に投げかける言葉の数々に触発され、希和子自身が気づいていない才能に目覚める瞬間がクロス…

村上雅郁・作「きみの話を聞かせてくれよ」(フレーベル館 2023)

気持ちのすれ違いや努力が報われないこと、自分自身を縛ってしまうイメージ…いろいろな心のしこりを1人の男の子がちょっかいを出すように聞き、それがしこりをほどいていくきっかけになっていく…7つのつながっていく短編がそれぞれ絡み合い、読んで深まり…