読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

散歩のお伴にレコードの音源ファイル

レコードをWAVファイルにする作業を続け、190枚まで。残り約100枚。 日々の散歩にはMP3プレーヤーに何枚か分のファイルを入れ、何十年かぶりの レコードを聴きながら散歩を楽しんでいる。 今は、ジャクソンブラウン「ホールド・アウト」、ジーン…

堂場舜一「ボーダーズ」(集英社文庫 2021)

文庫書き下ろしの新シリーズ第1作。「一つの部署では対応しきれない境界線上、あるいは複雑な事件が起きた時に捜査に当たる…SCU、特殊事件対策班」の活躍を描いた物語。特殊な能力を持った5人がそれぞれの能力を発揮して事件の真相に迫る、その経過がと…

照屋俊之「海のヤカラ」(ポプラ社 2022)

ガレッジセールのゴリさんが書いた物語。沖縄がアメリカ統治下だった1970年という時代背景に、子どもたちの友情あふれる成長物語で、かつ平和を願う物語。 物語に入る前に、〈はじめに〉で沖縄の簡単な歴史と当時の沖縄が置かれていた特殊な状況を紹介し…

本村有希子「科学のトリセツ」(毎日新聞出版 2022)

著者の本を読むのは初めて。〈はじめに〉で、「文系女子が、ひょんなことから〈科学記者〉の看板を背負うことになって20年。ひととおり科学の世界の泳ぎ方を体得した」著者が、「目にすることの多い科学技術や環境に関するニュースとどう向き合えばいいか…

柏葉幸子「18枚のポートレイト」(理論社 2022)

ずいぶん時間をかけて書きためた短いお話をまとめた「小品集」。一つひとつの関連はないけれど、通して読むと気持ちが温かくなります。作者の手によるどの作品にもある「ふしぎななこと」の上質さがそうさせているのか…と。 「ぬまがっぱ」の愉快さ、「鬼当…

酒井順子「うまれることば、しぬことば」(集英社 2022)

5月12日付の北海道新聞「各自核論」にエッセイストの酒井順子さんが「失言の理由と効用」と題するコラムを寄せています。リードは「ウケ狙い 本音知るサンプル」。 失言はどのような機会に発せられるのか…少し緩めの人前…なぜその手の場が失言の宝庫なの…

「文藝別冊 KAWADE夢ムック イーグルス」(河出書房新社 2016)

イーグルスの中心、グレン・フライの追悼を兼ねて出版されたムック。イーグルスの歩みや魅力、アルバム解説など内容は盛りだくさん。イーグルスをたっぷり聞き込んでいた人にとっても内容の濃さが伝わってきます。 この本を図書館で借り、あちこち飛ばし読み…

久しぶりの「BAKERSHOP BOOGIE Hungry St.」(1983)

レコードをWAVファイルに変換する作業を続けている。 先日、ベーカーショップ・ブギのファースト・アルバム「 BAKERSHOP BOOGIE」(1982)とセカンド・アルバム「Hungry St.」の2枚を終えた。 久しぶりに2枚を続けて聴き、1枚目より2枚目の方がず…

令丈ヒロ子「病院図書館の空と青」(講談社 2022)

ベテランの児童文学作家が物語の世界で遊ぶ楽しさを届けてくれました。病院図書館という舞台設定、「長くつ下のピッピ」や「赤毛のアン」など古典の名作の数々、その作品の中にひそんでいるアオという少女、本好きの女の子・空花(そらは)が入院した病院図…

佐藤まどか「スネークダンス」(小学館 2022)

現代でもそのまま残っている古代ローマの建築物と奈良の法隆寺が、主人公の中2の圭人(けいと)の中でつながり、もやもやとしていた自分の未来を見つけるお話。 イタリアで生まれ育った圭人が、父親の事故死がきっかけで母親と一緒に、母親の実家がある日本…

NHK BSプレミアムカフェ 「島唄の風 夏川りみが旅するふるさとの心」で白百合クラブと再会

5月10日放映のBSプレミアムカフェ「島唄の風 夏川りみが旅するふるさとの心」を見逃し、インターネットで探したら、夏川りみさんが白百合クラブの集まりの場を訪れている番組の映像がありました。 白百合クラブは、昭和21年に石垣島の白保地区の若者…

キャロル・キング「プリーザント・ヴァリー・サンデー」

中学生の頃、私は弟と2人でモンキーズのLPレコードをせっせと買っていました。 確か4枚目の「スターコレクター」までだったと記憶しています。 当時は、この曲の作曲者が誰かとはまったく知らず、というよりもモンキーズの曲に関しては作曲者には感心は…

「笑う沖縄 百年の物語」と登川誠仁「石川数え歌」

午前中、NHKBSで「ハイビジョン特集 笑う沖縄 百年の物語」を 観ました。2011年放送の再放送。 その中では、沖縄の笑いの文化的継承として、小那覇ブーテン氏と照屋林助さん、 「笑築過激団」、「お笑い米軍基地」を取り上げています。 中でも、小…

キャロル・キング「アップ・オン・ザ・ルーフ」

キャロル・キングがソロ・パフォーマーとして覚醒する場面を自身の「キャロル・キング自伝」で詳細に綴っています。 1970年の秋、ジェイムス・テイラーのコンサートにピアノ・プレーヤーとして同行し、いくつかの大学で演奏していた時のエピソードです。…

キャロル・キング「キャロル・キング自伝」(河出書房新社 2013)

自伝より先に、「文藝別冊 KAWADE夢ムック」版の「キャロル・キング」を 読んだので、すんなりと自伝の世界に入っていくことができました。 「夢ムック」版は、自伝から引用したキャロル・キングの半生や代表曲の 解説が要領よくまとめられているので、基礎…

阿部夏丸「泣けない魚たち」と「川中WOW(うお)部」シリーズ

読みたいと思いつつそのままになっていた「泣けない魚たち」を ようやく読むことができました。 講談社文庫版で、表題作「泣けない魚たち」を含む、「かいぼり」 「金さんの魚」の短編3作収録。 自分にとっては、子どもの頃、実家近くの川で泳ぎ、釣りをし…

レコードをデジタル化

365日連休の日々が始まって1ヶ月。 今までできなかったLpレコードのデジタル・ファイル化作業を 始めました。 メモリースティックにWAVファイル化できるレコードプレーヤーを 買い、全曲再生しながら1曲ずつ切れ間を入れるという、 けっこうアナロ…