「笑う沖縄 百年の物語」と登川誠仁「石川数え歌」
午前中、NHKBSで「ハイビジョン特集 笑う沖縄 百年の物語」を
観ました。2011年放送の再放送。
その中では、沖縄の笑いの文化的継承として、小那覇ブーテン氏と照屋林助さん、
「笑築過激団」、「お笑い米軍基地」を取り上げています。
中でも、小那覇ブーテン氏と照屋林助さんをていねいに紹介していたのが
印象的でした。
戦前、戦時中、戦後と沖縄の豊かな芸能文化と沖縄が日本という国の中で
置かれていた位置、その中で「笑い飛ばす力」が描かれています。
私の持っている登川誠仁さんのCD「ハウリング・ウルフ」は、照屋林助さんと
登川誠仁さんがおしゃべりしながら、おしゃべりに絡めて戦前・戦後の沖縄の唄を
歌い続ける2枚組。
その中で、登川誠仁さんの「戦後の嘆き」に続けて、照屋林助さんが現石川市で
有名だった小那覇ブーテン氏のことに触れ、2人で親しみを込めてブーテン氏の思い出を語り合い、「石川数え歌」をデュエットします。
戦後すぐの石川の光景を映し出す歌詞のおもしろさと2人の軽やかな歌い方が魅力。
沖縄の伝統文化を記録した1枚になっています。
登川誠仁さんは「登川誠仁自伝 オキナワをうたう」(新潮社)でも、
小那覇ブーテン氏のことを書いています。