「文藝別冊 KAWADE夢ムック イーグルス」(河出書房新社 2016)
イーグルスの中心、グレン・フライの追悼を兼ねて出版されたムック。イーグルスの歩みや魅力、アルバム解説など内容は盛りだくさん。イーグルスをたっぷり聞き込んでいた人にとっても内容の濃さが伝わってきます。
この本を図書館で借り、あちこち飛ばし読みしながら手持ちのCDを聴き、DVDを改めて見た次第。
イーグルスは、ドン・ヘンリーとグレン・フライ2人の頭脳が創り上げたかっちりとしたバンドだったことを再認識。
ジョー・ウォルシュの加入以降、ボーカルとコーラスワークのすごさはそのままに、スケールの大きさとギターバンド志向が強まったことも全体を聴いて感じた次第。
再結成した1994年の「ヘル・フリーゼズ・オーヴァー」のライブDVDは、温かみのある一夜のライブという印象だったけれど、2005年の「フェアウェル・ツアー」のライブDVDは、オリジナルをそのまま再現するのではなく、観客全員が知っているイーグルスの世界をより豪華に、そして完成されたステージを繰り広げ、大満足のショーをきちんと演じている印象。
ムックの中には、札幌出身の作家・小路幸也さんが「ならず者」という一文を
寄せている。セカンドアルバム「Desperrado ならず者」の曲と「ならず者」という言葉に触れた内容。そして、その歌詞にインスパイアされて書いたという「HERAT BLUE」という作品に自身が和訳した歌詞の一部を載せていることを書いている。
ムック掲載の「ならず者」の和訳とはずいぶん違うので、比べてみるのも楽しいかも。