読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

佐藤まどか「スネークダンス」(小学館 2022)

現代でもそのまま残っている古代ローマの建築物と奈良の法隆寺が、主人公の中2の圭人(けいと)の中でつながり、もやもやとしていた自分の未来を見つけるお話。

イタリアで生まれ育った圭人が、父親の事故死がきっかけで母親と一緒に、母親の実家がある日本に来るところから物語が始まります。

圭人は、イタリアで建築物や彫刻などを浴びるように見て、それをスケッチするのが週刊となっていました。

日本に来てから、圭人は身なりと行動でぶっ飛んでいる同学年の女の子歩(あゆむ)と関わりを持つようになります。

歩の絵は圭人の目から見てすごい才能にあふれていることがわかりまが、歩は満足していない、歩のぶっ飛んだ性格には家庭に問題があるみたい。

圭人は歩に引き回されるように振り回されながら、自分が何のためにスケッチしていたのかを自分で見つけます。

タイトルは、歩からヒントをもらい、圭人が直接体験して感じたことを意味しています。

物語の導入部分がどういう役割を果たしているのかが、読み進めていくと分かりますが、ちょっととっつきにくいかも。

「スネークダンス」