読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

CD.DVD「アルバート・キング・ウィズ・スティーヴィー・レイヴォーン イン・セッション」

数年ぶりに両方を聴き直し、観直し。

日本版のCDを先に入手。曲の始まりや間で交わす2人の会話に日本語訳が付いているので、アルバム全体を楽しめる。録音は193年12月で、発売は1999年。このCDを聴いてからというもの、元となってる映像を何とか観たいと思い続け、手に入れたのが2010年発売のDVD。

おもしろいのは、CDとDVDでは収録している曲がかなり違っていること。そして、映像で観るとアルバート・キングのギターがそれほど感銘を受けなかったこと。音を聴かせるという点ではCDの方が緊張感ある編集になっていることに気づく。

そして、セッションというせいか、驚きはあるけれど完成度は低いようにも感じる。そのことは、「スティーヴィー・レイヴォーン・アンド・ダブル・トラブル・ジャパンツアー 1985」(LDからコピーした記憶)のステージ演出との差に表れている。さまざまなスタイルの曲や演奏、3人という少ない人数のバンドをいかに最後まで楽しんでもらえるかを考えたショーとしての見せ方、熱演は、観る側の楽しみ方は圧倒的にライブの方が優っている。

それでも当時は、アルバート・キングの映像なんてまったくなかった時代だったので、これはこれで良しだったことも確か。アルバート・キングの映像は、DVD「ライブ・イン・スウェーデン」(1080年録音で、2003年発売)でも観たが、共通しているのはアバウトな演奏だということ。完成度を求めないライブとでも言ったらいいのか。でも、大きくがっちりとした手と長い指、力強く金属質な音を出すためにしっかりと弦を押さえ、ピック代わりの親指で弦をはじく…これでは細かなフレーズは弾けないだろうと思いつつ、逆に独特のフレーズが際立っている。聴いたら忘れない、記憶に残るプレーヤーという立ち位置もたいしたものだと思う。

思い出すのは、初めてアルバート・キングを聴いたLP「ライブ・ワイアー・ブルース・パワー」(1967)。これは衝撃だった記憶がある。

アルバート・キング「ライブ・ワイアー・ブルース・パワー」レコードジャケット表

レコードジャケット裏

CD「アルバート・キング・ウィズ・スティーヴィー・レイヴォーン イン・セッション」

DVD「アルバート・キング・ウィズ・スティーヴィー・レイヴォーン
 イン・セッション」

DVD「アルバート・キング ライブ・イン・スウェーデン