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本と音楽の雑記帳

デラニー&ボニー CD「ザ・クラシック・セッション1971」

最近見つけて入手したCDで、発売は2022年。

録音は1971年7月22日。FM放送用の音源で音質に難があるが、ライブの臨場感と熱量の大きさに満足の1枚。

2部構成の前半は、デラニー&ボニーのデュエットにデュアン・オールマンが加わるアコースティック・セット。おなじみの「カム・オン・イン・マイ・キッチン」から始まるブルースやスワンプ感あふれる泥臭く粘っこいコーラスとデラニーのギターにデュアンのスライド・ギターが重なり、デラニー&ボニーのパワー全開、彼らの魅力とすごさが分かる。

後半はエレクトリック・セットで、キング・カーティスのサックスが加わり、パワフルさが一段高いところにのぼっているかのよう。最初の「リビング・オン・ザ・オープン・ロード」は、何回となく聴いているが、急ごしらえのバンドらしく荒っぽさがあるが、それを補って余るほどの勢いがある。とりわけ、デュアン・オールマンの自在なフレーズはオールマン・ブラザーズ・バンドよりも生き生きとしているかも。

最後の曲は、デイブ・メイソンの「オンリー・ユー・ノウ&アイ・ノウ」の18分にもわたるジャムセッション。デラニー&ボニーとキング・カーティス、そしてデュアン・オールマンという傑出した才能が生み出す音のかたまりは聴いた人だけの宝物。

ラニー&ボニーもそうだが、キング・カーティスデュアン・オールマンの「メモリアル・アルバム」を通して知り、その源を知るためにCDの時代になってから集め始めた経緯がある。

キング・カーティスは、デュアン・オールマンの「メモリアル・アルバム」では「GAMES PEOPLE PLAY」、「アンソロジーVOL2」では「ザ・ウェイト」の2曲を

披露し、どちらも聴いた瞬間からすごいなと思ったもの。

「デラニー&ボニー ザ・クラシック・セッション1971」