ロビン・トロワー CD「ライブ・イン・コンサート」(1992)
ロビン・トロワーを知ったのは学生時代に友人が持っていたタイトルのレコードを聴いた時。当時は、ジミ・ヘンドリックスがらみのギタリストという感覚で聴いていたと思う。
時を経てCDの存在を知り入手。解説書では1975年のヨーロッパツアーからの録音。似ているのはジミ・ヘンと同様のトリオ編成ということだけで、ジミ・ヘンほどの印象的なフレーズを持つ曲は残念ながら少ないかな…と。ブルースを弾くけれど誰かを背景に持つブルースという印象は薄い…と思う。
バリバリ音のするような音とタメのきいた音…根っからのギタリストなんだと思う。
DVD「リビング・アウト・オブ・タイム」は2005年発売で、ロビン・トロワーの還暦コンサート。観客のハッピー・バースディの歌とライトでライブが開始。75年ではベースがボーカルを兼ねていたが、ここでのボーカルはDavey Pattison、高く伸びのある声はロビン・トロワーの作る曲に最適で、ヘヴィロックのバンドに調和する声質。
ロビン・トロワー、ボーカルとも相応に齢を重ねているけれど、エネルギーはあふれんばかり、75年当時と変わらぬ水準の演奏を披露している。(ずっと追いかけているファンには腕が落ちているように見えるのかもしれないけれど)
たまに、ブルースっぽいヘヴィな音を聞きたいとき、ぐいぐい押してくるギタープレイを聴きたいときにピッタリか。アメリカのバンドにはない独特の雰囲気がある。