カバーされる曲がすばらしいJ.J.ケール
J.J.ケールを知ったのは、エリッククラプトンが「アフター・ミッドナイト」をカバーしたことだと記憶している。その後、エリッククラプトンの定番となる「コカイン」もJ.J.ケールの曲だと知った次第。
ただ、個人的にはレーナードスキナードがカバーした「コール・ミー・ザ・ブリーズ」と「アイ・ゴット・ザ・セイム・オールド・ブルース」の方が格段に好き。若さとレーナードスキナード独特のトリプルあるいはツインギターの活きの良さ、とりわけロニー・ヴァン・ザントの声はJ.J.ケールの曲にピッタリ。
特に「セイム・オールド・ブルース」を収録した4作目の「ギミー・バック・マイ・ブレッツ」は評価が低いけれど、私は彼らの進化盤として一番好き。彼らのカバーした2曲は編曲のセンスが光り、当時の完成されたバンド・サウンドはもっと評価されていいと思う。
元に戻り、レコード盤では「REALLY」(1978)が初めてのJ.J.ケール体験。不思議な感覚だった…リラックスしていて、それでいて聴く人を離さない曲のフレーズであったりギターの音。ただそれ以上は深入りすることはなかった。
数年前にベスト盤的な「CLASSIC JJ CALE」(1999)、次いでエリック・クラプトンとの共作「ザ・ロード・トゥ・エクスコンディート」(2006)を買い、それより以前に入手したDVD「イン・セッション・アット・ザ・パラダイス・スタジオ」(2005)で大まかなJ.J.ケール体験を満喫。
エリック・クラプトンやレーナードスキナードがカバーしている曲は、オリジナルを素材にしながらより良くスケールアップしているのが共通。