読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

マジック・ディック&ジェイ・ガイルズ「リトル・カー・ブルース」(1996)

元J.ガイルズ・バンドの2人が組んだ「ブルース・タイム」名義のセカンド・アルバム。マジック・ディックのブルースハープ&ボーカルとジェイ・ガイルズのギターがメイン。

ブルースハープの名手:マジック・ディックらしいリトル・ウォーターの曲を始め、ブルースや古くてちょっと華やかな曲をカバーし、楽しく聴かせてくれます。

J.ガイルズ・バンドとはまったく違うけれど、こういう渋さや軽やかさを持つ曲が2人の原点なんだろうと思うと親しみが持てます。数年おきにお酒を飲んだ後の寝る前に聴きたくなるアルバム。

J.ガイルズ・バンドは、レコードでは「ブラッド・ショット」(1973)と「ライブ フルハウス」(1972)の2枚、CDは「ベスト・オブ・J.ガイルズ・バンド」と買い直した「フルハウス」の2枚を所蔵。

買ったのは「ブラッド・ショット」が先。切れ味鋭いジェイ・ガイルズのギターにマジック・ディックのブルースハープ、そしてピーター・ウルフのダミ声ボーカルがビシッと決まい、スタジオ盤ではこれが一番の優れものだと感じている。そして、ロックの名盤の一つだと決めている「フルハウス」は、ライブバンドとしての力量、観客を沸かせる熱量を思いっきり発揮した傑作。すべての曲がかっこいい。今でも音量を上げてヘッドホンで聴くと気持ちが高まる。三位一体の極みに加え、ドラム、ベース、オルガンの絡みもベスト。曲のつなぎの構成も巧み、これぞロックのライブ。

マジック・ディック&ジェイ・ガイルズ
「リトル・カー・ブルース」CDジャケット表・裏

「ブラッド・ショット」レコードジャケット表

「ブラッド・ショット」ジャケット裏

フルハウス」レコードジャケット表

フルハウス」ジャケット裏