読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

ドリー・パートン エミルー・ハリス リンダ・ロンシュタット「トリオ」

3人の歌姫が奏でる歌声はぜいたくそのもの。「トリオ」は2枚あり、最初の「トリオ」は1987年発売。完成度が高く、取り上げている曲そのものがとてもすばらしい。3人ともアメリカを代表する歌い手ではあるけれど、カントリー・ミュージックの大御所:ドリー・パートンの声と存在感は格別。

曲ごとに3人それぞれがリードのパートを歌いながら2人がコーラスをつける、そのうまさと声の重ね具合が絶妙。完璧なハーモニーが続き、11曲があっという間に過ぎてしまう感覚。

「ザ・コンプリート・トリオ・コレクション」は2016年発売で3枚組み。最初の「トリオ」、1999年発売の「トリオ2」、そしてアルバムには収録しなかった曲や別バージョンの曲を20曲も収めた1枚を加え、豪華な作品集。日本語の解説も3人の詳しい紹介や「トリオ」誕生とその続編「トリオ2」制作の物語も明かされ、充実度・満足度が高い。

アメリカを代表するボーカリスト3人の新しい魅力を発見する作品集にもなっている。

茶目っ気のあるジャケットもお得気分にさせられる。

「トリオ」

「ザ・コンプリート・トリオ・コレクション」