読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

なかがわちひろ・作「ぼくには しっぽが あったらしい」(理論社 1998)

人類や動物の進化の歩みを〈しっぽ〉を代表的に選び、しっぽがあったらどうなんだろう?を子どもたちに考えさせてしまううまい読み物。

〈しっぽ〉から始まり、〈体毛〉〈うろこ〉〈触覚〉〈超音波〉など今は失われてしまった器官や機能を〈もしあったらどうだろう?何だかあるような気がする瞬間〉を子どもに伝わる文・絵で分かりやすく伝えています。お話の世界に引き込まれてしまうそんな力があり、読み物であり、生物学的な知識を得る実用書にもなっています。

変わらずの柔らかで楽しい絵も健在。

「ぼくにはしっぽがあったらしい」