アダム・レックス:文 クリスチャン・ロビンソン:絵 なかがわちひろ:訳「がっこうだって どきどきしてる」(WAVE出版 2017)
オリジナルのタイトルは、「SCHOOL'S FIRST DAY OF SCHOOL」。これが「がっこうだって どきどきしてる」になる…訳のうまさがピカイチ。
新しい小学校が建設され、用務員が学校が始まる前の掃除をしているときに、〈学校〉が用務員に話しかけるところからお話がスタート。〈学校〉は学校というところが分からず、やってきた大勢の子どもたちの話し声や態度に振り回され、学校なんて嫌いと言われると飯持がトゲトゲします。
でも…。
学校が始まった最初の1日を、子どもたちがエスカレーターのようにアップダウンしながらも学校になじんでいく気持ちを〈学校〉を通して〈子どもたちの気持ち〉を描いているところがお見事。色の豊かさも魅力。