二宮由紀子・文 青山友美・絵「おうち すいえいたいかい」(文研出版2022)
二宮由紀子さんは大好きな作家の一人。
「コップのすいえい」のおもしろさは衝撃でした。朝倉世界一・絵と合体して生まれる楽しさは、二宮由紀子さんの言葉・文にマジックをほどこしたような印象がありました。
二宮由紀子さんは絵を担当する作家とタッグを組むのがピカイチ。文を存分に活かす絵がモノたちを主人公にしたお話では両者のパワーが増加しているかのよう。
ページをめくるたびに「おそうじ、あそび、おふろ、たべもの」4チームそれぞれの選手・モノの特徴で順位が変わり、その特徴・個性が楽しませてくれます。何回も繰り返して読んでしまう中毒性があるような気がします。
大会が終わった後の選手のインタビューも楽しく、表紙と最後のページのなごやかさも微笑ましい。おふろチームの〈あひる〉の表情が不思議なおもしろさを演出しています。