1970年代のレオン・ラッセル
手持ちのレオン・ラッセルのレコードは1枚「レオン・ライブ」(1973)、CDは「レオン・ラッセル」(1989)、「レオン・ラッセル・アンド・ザ・シェルターピープル」(1995)、「レオン・ライブ(1996)、「ベスト・オブ・レオン・ラッセル」(1991)、「エニシング・キャン・ハップン」(1992)の5枚。
CD化は80年代末から90年代にかけてだけれど、オリジナルのレコードは70年代前半から半ばにかけてのもの。(「エニシング・キャン・ハップン」だけは別)
個人的に好きな曲はこの時代に集中している。「ア・ソング・フォー・ユー」「「ブルー・バード」「スーパースター」「タイト・ロープ」「ハミング・バード」など抜群の美しい曲や「デルタ・レディ」「アイ・プット・ア・スペル・オン・ユー」「「ギブ・イース・ア・チャンス」などのスワンプ系と呼ばれた曲など傑作がありあまるほどある。とりわけ、スタジオ・セッション風の「シェルター・ピープル」と「レオン・ライブ」はアルバム全体をレオン・ラッセルが支配し、一つの完結する物語のような完成品。曲づくり、サウンド作り、独特の世界作りの天才だった…そう思う。
50年も前に、アメリカ南部の音を届けてくれた恩人。
80年代に入ってからだと思うが、シェルター・ピープルとのスタジオ・セッションをNHKの音楽番組で放映し、やっぱりすごいやと感動した記憶があるが、本当だったのか…。
珍しいDVDとして、1979年にレオン・ラッセルのパラダイス・スタジオでJJケールとレオン・ラッセルがセッションしたライブ映像があり、淡々とJJケールが演奏するシーンは楽しめる。レオン・ラッセルも「GOING DOWN」では一緒に歌い、コントリーっぽい曲や泥臭い曲をいくつか歌っている。背中を向けた若い女性がバンドの一員としてくわわっているのが不思議で調べてみると、JJケールの妻だったことが判った。2004年の「クロスロード・ギター・フェスティバル」に出演していたJJケールとともにステージにいた女性がその人だったのか…と。
あれこれ関わりのあるCDやDVDを見ていくとけっこう楽しいことが判ってくる。