1973年刊行の復刻版。
よく復刻したなと思うとともに、羽仁進さんの文と堀内誠一さんの絵に触れるうれしさが優ります。
最初のページでする主人公の紹介がとてもうまい。〈ぼくの得意なことととびっきりの秘密を持っていること〉、次のページからは一気にぼくが見つけた秘密を見つけ、その秘密を大事にし、信頼できるおとなを見つけてからは、その秘密を解き放つ…心の冒険のお話でもあるかのよう。
表紙の絵にインパクトがあり、どんなお話なんだろう?とワクワクしてきます。
デザインと細かい観察眼、躍動感にあふれた絵…文と絵ともに色あせない作品。半世紀を経て再び世に送り出した人たちに感謝。