読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

たかどのほうこ「みどりの森のなかまたち」(理論社 2022)

「のはらクラブシリーズ」2作目。1作目「のはらクラブのこどもたち」は2000年の発行。私は、昨年発行の「新装版」を読み、その楽しさにはまりました。

野外の自然の中で植物の観察や遊びが大好きな〈のはらおばさん〉に誘われ、のんちゃんがついていうと、のはらクラブの子どもたちが知らないうちに集まり、参加します・

1作目は冬の野原、2作目の「みどりの森」の季節は夏、カツラの木に下げた〈のはらクラブ〉の案内看板の集まる場所に子どもたちがさっそくやってきます。

森の中のいろいろな木や葉っぱを観察したり葉っぱで遊んだり…それぞれのページいっぱいに自然の知識が描かれ、身近な自然の豊かさを驚きます。

最初から最後までみんなニコニコとても楽しそう…〈作者のおしゃべり〉という後書きに〈私の住む北国の木〉と紹介していますが、きっと札幌近郊なのでしょう。

作者が日頃から続けている野外散歩や観察が高じて、今の子どもたちに伝えたい思いが強くなり、20年の時を経て新たなシリーズになったのかも…。コロナ禍での野外遊びの誘い水にも。

たかどのほうこ「みどりの森のなかまたち」