いとうみく／作 ころりよ／絵「あっちもこっちも この世はもれなく」（ＰＨＰ 2022）
物語の最後にある「不公平は、平等だ」がテーマ。
背が低い・高い、資料がいい・悪い…自分の努力ではいかんともしがたいことがいっぱいある、それって「不公平」。でも、人からうらやましいと思われていることも本人にとってはちっともウレシイことではないことも…。
子どもも、かつて子どもだったおとなもそれぞれにある「不公平」。そんな「不公平」が多かれ少なかれ、みんなに「公平」にある。
自分を考え、まわりの友だちのことを考え、いろいろなことに気づきがある物語。
小学校中学年くらいの子どもには、リアルな感覚で読めるかも。
