角野栄子・作 さとうあや・絵「はな とりかえっこ」(偕成社 2023)
とても楽しい幼年物語。くしゃみアレルギーの要素もあり、今の時代にも合っています。
アラさんは、花がいっぱい咲いている春の空気の中、おもいっきり深呼吸をした瞬間、くしゃみが出て止まらなくなります。3日も続くと気持ちが悪く、何も手wpつけられません。思わず、こんな鼻をどこけ捨ててしもうかと鼻をつねると、ブタさんがやってきます。言うことには、〈鼻がいらないなら私の鼻と取り替えっこしせんか?〉。
ブタさんの鼻をつけたアラさんの行動が愉快です。くしゃみで始まり、くしゃいで終わるスタイルも何だか今風。
楽しいひとときを過ごせる物語。