読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

元ちとせ×坂本龍一「死んだ女の子」

昨日の「報道特集」で、金平茂紀キャスターが元ちとせに「死んだ女の子」の録音に関して坂本龍一氏との関わりをインタビューしている映像が流れた。

元ちとせさんと坂本龍一氏のやり取り、ニューヨークで録音したときの坂本龍一氏のエピソード(この曲の意義や意味、詩の内容を坂本龍一氏がオーケストラの面々に英語で語り伝えたこと)を聞き、この曲に込めた2人の思いを初めて知った次第。

この曲を収めたCD「平和元年」は、頻繁に聴いたり、繰り返し聴くにはけっこう重いので年1回程度がせいぜい。

ただ、元ちとせのデビュー時から間宮工氏が作る曲が好きだったので、編曲全体を担当しているのは個人的に好みのアルバム。

1曲目のピート・シーガーの「腰まで泥まみれ」の圧倒的にカッコ良いブラスロックに仕上げたところからさすがの思い。曲ごとに多彩な音を組み合わせ、原曲とは趣を変え、元ちとせに合った曲にしているところにうまさを感じる。

最後の「さとうきび畑」、デビュー前のデモ音源との解説があり、「Hajime Chitose」「コトノハ」当時の声を思い出す。

久しぶりに元ちとせさんと金平茂紀キャスター2人の姿を見て、筑紫哲也氏と「NEWS23」が輝いていた時代につながり…1つの曲が人と人とを結びつけていることにも感じる次第。

CD「平和元年」