読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

ドン・フリーマン「やぎのグッドウィン」(福音館書店 2019)

ドン・フリーマンの娘さんが〈あとがき〉で、ドン・フリーマン夫妻が牧草地のヤギがうれしそうに絵の具をくちゃくちゃ噛んでいるのを見て、そのことを題材として絵・文の原稿を書き、生前何回も書き直していたことを綴っています。

この物語は、農夫に飼われているひとりぼっちのヤギ・グッドウィンが毎日楽しく暮らしながら〈何かをくちゃくちゃする〉ことが大好きという秘密を持ち、ある日絵の具のチューブを見つけてくちゃくちゃすると…どうなる…とんでもなく楽しい騒ぎになるという楽しいお話。

ちょっと困ったことにもなるけれど、最後はいろいろ大変だったことがハッピーエンドにつながり、めでたしめでたし。

ドン・フリーマンの没後久しくなってから出版される作品は、掛け値なしに楽しく読んだ後に気持ちよくなれるものばかり。

それだから再発売もされるのかも。

「やぎのグッドウィン」