原案:ドン・フリーマン 作:BGヘネシー 絵:ジョディー・ウィーラー 訳:木坂涼「コールテンくんのクリスマス」(好学社 2021)
この作品を読むと、「クマのコールテンくん」の始まりにつながり、〈コールテンくん〉の名前とズボンやボタンの秘密も判明するというオマケたっぷりの物語。
この作品は、ドン・フリーマンが直接作った作品ではないようだけれど、ここまでていねいに作られるとオリジナルそのもの。
訳も口にしやすく、絵といっしょにすんなりと入り込む。
「くまのコールテンくん」とセットで楽しめ、クリスマスの絵本としても長く親しまれるのではないか…と。
ドン・フリーマンの作品は、没後も出版され、「コールテンくん」シリーズのように新訳までして出版されているのは、それだけ出版する側・読者側それぞれに多くのファンがいるからなのか。没後の出版作品としては、個人的には「しずかに!ここはどうぶつのとしょかんです」(2008)がお気に入り。
あと、古いけれど「くれよんのはなし」(1979)は、サイズの小さな絵本とともに、紙芝居版が好き。絵の変化が紙芝居にぴったり合っていると思っている。