読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

スーシー:文・絵 高橋久美子:訳「にんぎょのルーシー」(トゥーヴァージンズ 2020)

同じ作者・訳者による「パパといっしょ」に続く絵本。

女の子は人魚が好きというちょっと変わった子、当然のことながらクラスの子どもたちは人魚なんていない…そういって女の子笑います。

でも、女の子はひとり海をのぞいては人魚を思い浮かべ…女の子は人魚のルーシーと出会い、海の中・陸の上で互いにできなかったこと・したかったたくさんの冒険をします。

海の汚れや漁網など人魚には住みにくい現実の問題や存在を信じていないクラスメイトに呼びかけたり…物語を通して人間ばかりではない多様な生き物が暮らしていけることの大切さを何となく感じさせてくれる作品。

最後のページには、そうした環境の改善が次の世代に引き継がれる出会いに結びついています。

「にんぎょのルーシー」