読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

映画「インビクタス 負けざる者たち」

午後放映の「NHKBSシネマ」で「負けざる者たち」を観る。

2009年制作、クリント・イーストウッド監督。映画はめったに観ないので、存在すら知らなかった作品。

1994年、南アフリカ初の全人種による普通選挙を経て大統領になったネルソン・マンデラが掲げた政治信条、人種間の融合・政治的対立の和解と1995年南アフリカ開催のラグビー・ワールドカップをその象徴とした歴史的事実をベースに、ネルソン・マンデラという政治家の大きさや魅力を引き出しているように感じた。

南アフリカ共和国の新しい出発に向けた課題に精力的に取り組んでいることをさまざまな会議や執務のシーンで描き、人と人とがぶつかり合うラブビーが人々の心を巻き込んでいくシーンは見応えあり。

エンドロールで若い世代が路上でラグビーに興じている映像が流れ、ワールドカップ以後の変化をさりげなく演出していたのがじわっと心にしみる。

4月以降、日中NHKのBSを観ることが多くなり、今まで知らなかった時間帯の楽しみが増えた。時間があるのもいいものだと思う。