読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

大きな根っこと開拓

散歩のコースのひとつに、直径70~80センチくらいの伐根した根っこが置いてある場所がある。

これを見て「土佐郷土史」を思い出す。

明治28年に四国の現佐川町から集団で入植した土佐団体は、各戸に5町歩の未開地が割り当てられ、大木を切り倒し、根を掘り起こし、草を刈り取って作物を植えていったが、「原始のままの密林」「見通しもつかない密林」という表現もあり、その年の開墾面積は1反から3反にすぎなかった…と書かれている。

1町が9900㎡なので、1反は990㎡、300坪なので、開墾の大変さがわかる。

当時の未開地の木は写真よりももっと大きかったと思われるので、なおさらの思いがつのる。

根っこ