読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

喜納昌吉&チャンプルーズ「喜納昌吉&チャンプルーズ」(1977)

沖縄の音楽に触れた最初のレコード。初めて聴いたときは、まさしく〈チャンプルー:ごった煮〉の印象。これが沖縄の今の音楽なのかと思う部分と沖縄の民謡や日本の民謡なども感じられ、ふしぎな感覚を持った記憶がある。これが入り口となって、ずいぶんと沖縄の民謡やアーティストの曲を知り、CDやDVDを集めるきっかけになった。

1曲目の「ハイサイおじさん」は、久保田麻琴と夕焼け楽団の「ライヴ・サンセット64’40”」(1998)のアナウンスで、沖縄のローカルヒットだといって紹介して演奏し、ライナーノーツには、音源は1976年から1979年との記載がある。彼らの「ハワイ・チャンプルー」(1975)に収録しているので、「喜納昌吉&チャンプルーズ」の国内盤(?)発売前のライブか…と。沖縄で発売されていたマルフク・レコードバージョンを下敷きにしていたとのウェブ情報がある。個人的にはチャンプルーズバージョンよりも夕焼け楽団の方がうねりがあって好き。

同じ「喜納昌吉&チャンプルーズ」収録曲の「東崎(あがりざち)」は地味ながらも当時から名曲だと思っていたが、大島保克のCD「島めぐり」(2005)に収められている。これも個人的には大島保克の声・歌い方が好き。彼にぴったりしっくりくる曲なんだと思う。曲そのものは歌い継がれていくにふさわしいほどに普遍性がある。

喜納昌吉&チャンプルーズ」レコードジャケット表

喜納昌吉&チャンプルーズ」レコードジャケット裏