デイブ・メイソン再び
最近、デイブ・メイソンのレコード、CD、DVDを聴きなおしている。
曲づくりのうまさとカバー曲の良さ、豊かで包み込むような声のボーカル、空を舞うような独特のギター、12弦のアコースティックギターの音もきらめくよう…何もかもが良い。
レコード盤は、「ライブ 情念」(1976)と「レット・イット・フロー」(1977)の2枚。散歩には、「レット・イット・フロー」をMP3プレーヤーに入れて愛聴。「情念」はCDで買い直し、ライブのDVDとセットで聴いている。
CDは「黄金の蝶」(1978)と「アローン・トゥギャザー ヘッドキーパー」の2枚分を1枚にした編集もの。
ファーストアルバムの「アローン・トゥギャザー」は、デラニー&ボニーの定番となった曲をふくめ、スワンプ色の濃い曲が並ぶが、後にデイブ・メイソンの定番となる曲はかなり曲調が変化している。
彼のほんの一部でしかないけれど、デイブ・メイソンは4~5年で不動のデイブ・メイソンに変化し、太くて温かみがあり、ちょっとウェットな曲とサウンドを確立したと思っています。
その顕著な部分が、ジム・クリューガーと組んだ「情念」からライブDVD「ライブ・アット・パーキンス・プレイス1981」、そして、バンド編成のDVD「ライブ・アット・サンライズ」(2002)い表れている。サム・クックやジミ・ヘンドリックへの敬愛、そして自曲の完成されたアレンジ、特徴あるボーカルとコーラスワーク、そして自慢のギターのフレーズ、誰にも似ていない唯一の存在…そんな域に達しているように思えます。