読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

「障害をしゃべろう! 上巻」(青土社 2022)

サブタイトルは、「〈コトノネ〉が考えたこと、障害と福祉のこと」。

季刊雑誌「コトノネ」紙上での15人のインタビューをまとめたもの。

読んだのは、東田直樹「地下水が聞こえる」、稲垣えみ子「電気コンセントを外して、ああ、さっぱりした」、向谷地生良「悩むつえあさ、病まないむなしさ」、六車由美「ようこそ、驚きの介護民俗学へ」、岡田美智男「弱いロボットだから、できること」。

自閉症の東田さんの言葉を活字で読めるありがたさ、町全体がらが家という稲垣さん、べてるを立ち上げた頃の話が聞けた向谷地さん、会議施設の利用者が語る世界が民俗学につながる驚きを伝えてくれた六車さん、弱いロボットの弱さが取り持つ縁という価値観がひっくり返る岡田さん…内容を十分理解できたとは思えないけれど、十分な刺激にはなりました。

「障害をしゃべろう! 上巻」