湯本香樹実・文 酒井駒子・絵「くまとやまねこ」(河出書房新社 2008)
愛するものを失った悲しさ、きのうまで仲よく話をして、きのうが今日、明日へと続くと思っていたのに突然途切れてしまった悲しさ…みんなは辛いだろうけれど忘れなさいと言うばかり。
n「くまとやまねこ」では、くまと仲よしのことりが突然死んでしまいます。この悲しさを癒やし、乗り越える手伝いをするのがやまねこ。
やまねこの言葉と音楽…忘れることではなく、いつも一緒にいるという思い、必要とする人に届けばいいなと思う作品。
2人の共著「橋の上で」と対になる作品。
ラストの場面は、ラスカル・文の「オレゴンの旅」を思い出す。