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本と音楽の雑記帳

NHK BSプレミアム「プロジェクトX 8ミリの悪魔VS特命班 最強の害虫・野菜が危ない」

リマスター版での再放送を観た。沖縄本土復帰の1972年、久米島まで上陸していたウリミバエが沖縄で発見され、本土へ出荷していた沖縄産の野菜が厳しく規制されます。ウリミバエの繁殖力はすさまじく、このままでは沖縄中に繁殖し、本土への上陸も間違いなし…。

ついぞ知らなかったことですが、番組では当時わずかな実験レポートしかなかったコバルト60をウリミバエのサナギに当て、不妊虫を育て、成虫を自然界にばらまき、徐々にウリミバエを減らしていくという壮大なプロジェクト。

ウリミバエの幼虫のすさまじい臭いに絶えながら大量のハエを育てるという苦痛…、久米島での実験、そして最大の難関だった米軍基地上空でのヘリコプターによるハエのばらまき…6人の専従チームの長期間にわたる苦闘の連続はとんでもないことだと知りました。

もっと驚いたのは、沖縄からウリミバエが消えたのが平成元年(1989)、八重山諸島のウリミバエ根絶が平成5年だったということ。つい30年前だったことに衝撃を受けました。

番組の最後に、司会の国井雅比古氏がゲストの人たちに「沖縄が日本の農業を救いましたね」と言った言葉が印象的。

若き日の膳場貴子さんが今と変わらぬことにもちょっと驚き。

「コミック版」を読み、もう一度番組を味わう「。

「コミック版 プロジェクトX 8ミリの悪魔VS特命班 最強の害虫・野菜が危ない」