読み・聴き・書きクケコ

本と音楽の雑記帳

二宮由紀子/作 大野八生/絵「きりんのまいにち」(光村図書 2022)

キリンとキリンのともだちとの小さなささやかで、ほんわりと気持ちの良い短い短いお話集。

とにかく短い。最初のお話は「トースター」。カタツムリからトースターをもらったキリンが、人間に使い方を教わり、食パンを買い、パンをトースターで焼き、とてもおいしそうにできました…お話の終わりがとっても楽しい。ふんだんに使われている絵が、お話のはしょっている部分を担当しているみたい。

他のお話も終わり方がおもしろく、意味を持たせない、ちょっぴり笑える…二宮由紀子さん独特のツボがあり、「ハリネズミのぷるぷる」シリーズのとぼけた味のころから大好き。

おとなと子どもでは感じ方が違うのかどうか。

朝倉世界一さんと組んだ「コップのすいえい」や、あおきひろえさんとの「おうち おおずもう」なんか、表表紙から裏表紙まで大サービス。絵と文の両方をセットにして楽しむ作品ばかり。

二宮由紀子/作 大野八生/絵 「きりんのまいにち」